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教育ライターの経験を活かして、「国語力向上」を目指す作文教室を2010年に開校。独自の手法で、作文力、発想力、コミュニケーション能力、論理的思考力を育てています。公立中高一貫校の適性検査対策も。2014年12月、一般社団法人 せたがや国語力研究所として法人化。下高井戸教室、経堂教室があります。
前回のつづきです。

今のお子さんは、

「自分が五感で感じたことを、自分で記憶する能力」

が、低下している、

または、

低下しやすい環境にある……について。


そういえば…と思い当たることがあります。
子どもの学校行事などで、
いまや当たり前の光景。


最前列で、
三脚を立ててビデオを撮ったり、
デジカメやスマホで映像を集めたりしている、
保護者のみなさん。


わたしもそうです。
写真を撮るのは大好きです。

でも競技中は、
見ることに専念していました。
なぜかというと、
自分の目で見たかったからです。

機械に弱いので、
自分で見ながら、ビデオも写真も撮る……
ということが、
できなかったからでもあります。


しかし。

前のブログで紹介した、中2国語「昔話」に書かれていた、

ビデオや写真などの「証拠」がたくさんあると、
映像記憶が残らなくなること。


自分もそうでした。

あるときの運動会。

たまたま、
「写ったらラッキー」
と思ってシャッターを押して、
たまたま撮れていた、徒競走の記憶

そういえば、
その写真ばかりを思い出して、
実際に走っているところを、
あまり思い出せません。


でも、
その後、
運動会の選抜リレーに出ることになったときは、

「なんと、リレーに出るとは!」

と、一切、映像を撮らなかったのですね。
頭に、心に刻み込みたかったからです。


そう、
ありありと思い出せます。

第一走者のAくんの、

「用意!」

の瞬間に、クッと前傾した、カッコよさ。

チームの子が、ひとり抜いた瞬間。

ほぼ横一線でゴールに駆け込んできた、
アンカーのふたりの表情。


ああ、自分でも、

証拠があるのとないのとでは、
こんなに違うんだなと、つくづく思いました。


映像の記録は、あるとうれしいのだけど、
記憶への影響力がとても大きいんですね。

「古い世代」の自分でも、です。
[「今の子どもが失っていく能力」その2]の続きを読む
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