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教育ライターの経験を活かして、「国語力向上」を目指す作文教室を2010年に開校。独自の手法で、作文力、発想力、コミュニケーション能力、論理的思考力を育てています。公立中高一貫校の適性検査対策も。2014年12月、一般社団法人 せたがや国語力研究所として法人化。下高井戸教室、経堂教室があります。
小保方さんという研究者の論文について、
連日テレビや新聞、雑誌で報道されています。


詳しくウオッチングしているわけではないのですが、
この報道は、

事実は何か」

を考える授業に最適なお題です。

あえて「お題」と言いました。
研究が正しいのか、誰が正しくて誰が悪いのか、
は、今、他者が語ってもしょうがないからです。

今は、

「本当のことはわかっていない状態」

です。

そんなときに、

どちらが悪い、言っていることに信憑性、彼女がかわいそう、等々、

事実以外のこと=イメージ、印象、勝手な推論、根拠があいまいな考察

を語っても、
意味がありません。

そうした報道があまりに多いので、


「情報を正確に読み取る力」

を、発揮しなくてはなりません。

勝手な推論で勝手なイメージを持ち、
勝手な判断をするのは危険です。

情報を正確に読み取るために、

事実は何か」

がまず、大切になります。


・画期的な研究が発表された
・研究に資料等の不備があった
・「不備があるから、研究結果はない、でたらめである」
・「不備はあったが、研究結果はウソではない」

今、わたしが見聞きしている「事実」は、
このくらいのものです。
4つのうち、あとの2つは、

「立場の違う二者がこのように言っている」

というのが、「事実」です。


報道で、
小保方さんバッシング寄りの番組があったり、
一部理解するコメンテーターが発言していたり、
いろいろですが、
自分の頭で考えて、
「イメージに躍らせないこと」が、

事実を元に、考察する」

ことだと思っています。


街の人々へのインタビューというのは、
もっともいらない報道ですね。

「やっぱり信用できないですよねー」
などなど、報道を見ただけの一般人の印象、
テレビで流す意味、報道の必要性が、
まったくわかりません。

(こうした報道のからくりについては、
いろいろ書きたいところですが、割愛)


「事実を元に、根拠を挙げて考えを持つ、書く(つまりは考察)」

というのは、
公立中高一貫校適性検査の出題方針でもあり、
公教育全体でも、重要視されています。


「事実」ではなく、

「事実に、他の意見、考えがプラスされたもの」

を、まるで事実の様にとらえて、
それが「真実」のようにとらえてしまうこと。

自分で考え、判断しないで、
情報を信じてしまうことは、
生きていくうえで、
大変、不利ですし、損ですし、ひどい目に遭いかねません。


わかりやすい例では、
有効成分が入っていない健康食品。
効果がないのに高額なダイエット製品。

有名な政治家が言っているから、
正しいんだと思い込み、
国民に不利益な法律ができてしまうこともあります。

個々人の人生で、

余計な情報、他人の意見考察、感情を抜きにして、

「事実は何か?」

を考えることは、
何度も書きますが「生きる力」です。

受験就活だけでなく、
長い人生で直面するさまざまなできごとに、
適切に対処できるでしょう。

損得で言えば、
得な人生を送れますね。
「なんとか詐欺」にひっかからないと思われます。

さて、
小保方さん報道をお題にして、
中学生に「意見作文」のお題として、
取り組んでいます。

[「小保方さん報道」から学ぶ「事実」は何か]の続きを読む
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